
新築からリフォームに役立つワンポイントアドバイスをお届けするDAIDO NOTE
◇ 第4回 通風
DAIDO NOTE「COOL BIZ」編、「WARM BIZ」編でも取り上げたように、住まいの熱環境を整えるには窓のお仕事がとても大切です。
風通しがいい家は湿気がこもりにくく、カビや結露を防いで快適、健康的に暮らせます。
前回の「採光と窓の位置」と同じく、通風においても窓の取付位置が大切です。
風の入口と出口を対面させて風の流れを作ることができればいいですが、同じ室内で風の流れを作るのが難しいこともあります。
その場合は、部屋のドアを開放し、家全体で風の流れを作る方法を考えます。
空気はあたたかくなるとふくらんで軽くなり、上にあがっていく性質があります。
ハイサイドライトはこの対流を利用して風通しをよくすることができます。

また、室内窓は壁で行き止まりになってしまう風を隣の部屋へと流す事もできます。
DAIDO NOTE「おうち時間リフォーム」編で室内窓について紹介していますのでそちらもぜひご覧ください。
窓の開き方でやさしい風や強い風を取り込むなど、コントロールしましょう。
窓の近くにサーキュレーターなどを置いて、上手に風を動かすことで風通しをよくすることも効果的です。
コロナ禍で空気の質に対する関心が高まっています。
風通しは「風の通り道」、換気は「空気の入替」の意味がありますが、風通しが良いと換気もできることになります。
部屋の空気中の汚染物質を部屋の中から排出したり、薄めたりするためにも風の流れを作る工夫が大切です。