
新築からリフォームに役立つワンポイントアドバイスをお届けするDAIDO NOTE
◇ 第2回 採光と方角
窓から太陽光を取り入れて室内を明るくすることを採光といいます。
部屋が明るくなると湿気が減り、室内環境が整うことによって快適になります。
また照明をつける時間が減り、光熱費を抑えることができます。
採光には「窓を大きくする」「窓の前を樹木などで覆わない」「仕上材に明るいものを使う」などが有効ですが、大きな窓がたくさんあればいいというわけではありません。
防犯や目隠しのためにシャッターを閉めたままにする時間が増えてしまったり、光が入りすぎてエアコン効率が悪くなったり、窓を塞いでしまうために家具を置く場所がなくなってしまうことがあります。
方角や窓の大きさを考えて必要なだけの窓をつくることが大切です。
【東】太陽は東からのぼるため、午前中にたくさん光が入ります。夏は日の出が早いので、朝日で目覚めたい時はおすすめです。
【南】南側の窓は日差しがよく入るため、南向きの部屋は人気があります。夏は太陽が高いため直射日光は入らず、冬は暖かい光が入りますが、まぶしすぎて物が見えにくくなったり、家具やフローリングの日焼けが進んでしまうこともあります。
【西】西日が暑い、日照時間が短いなどと言われますが、昼過ぎから洗濯物を干しても乾きやすく、朝はゆっくり過ごしたい方や、朝日より夕日を見たい方にはおすすめです。
【北】日が入りにくい方角で薄暗いというイメージがあります。日当たりを重視する方にとってはデメリットですが、勉強や読書など落ち着いて作業する部屋には直射日光などまぶしい光が入りにくい北向きの窓が向いています。
どの方角の窓もメリット・デメリットがあります。用途に応じ、均整のとれた明るさのお部屋が理想的です。