DAIDO NOTE 耐震について考える⑤避難経路を考慮した間取り

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◆第5回 避難経路を考慮した間取り

映画館や劇場、ホテルの廊下では「非常口」を示す非常灯や方向を示す通路誘導灯が設置されています。火災や、事故が起きた時には安全で行動できるための動線(道筋)が必要になります。

では、家庭における避難経路はどうでしょうか。玄関から外へ出るといういつもの生活動線(道筋)が常に大丈夫だとは限りません。家具が倒れて廊下を塞いだり、部屋のドアが開かなくなったり、停電になれば夜中はどうやって安全に家の中をどうするのか、などなど・・・たくさん心配な点は出てきます。

◇2方向に避難経路をつくる
→一方の出口が塞がっても、もう一方から逃げられるようにするため

2方向経路がとれない部屋のドアは一部をスライドさせて開けられるようにする工夫もできます。2方向に経路をつくった間取りは、家の中をぐるっと一周できるので生活動線が短く、暮らしやすいという利点もあります。家族がコミュニケーションを取りやすくなるのでお勧めです。

◆通り道を塞がない家具配置

避難の際、玄関などの出口まで最短距離で動けるように、動きを妨げる場所に家具を配置しないように気を付けましょう。一戸建てや集合住宅の低層階なら、家具と床の間に挟み込むジェルタイプのマットで固定も可能です。置き家具を使う場合は専用の固定器具で壁に固定します。

 

また家族全員で避難経路の確認、共有をすることが大事です。ご参考下さい。

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