DAIDO NOTE 耐震について考える④耐震・免震・制震とは

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◆第4回 耐震・免震・制震とは

建物における地震への構造上の備えとしては、『耐震・免震・制震』の3種類があります。構造上の違いについてご紹介します。

・耐震とは・・・

地震に耐えるために、建物の壁に筋交いや金具を使って、揺れに耐えられるようにしたもの。

住宅だけでなく、自治体の建物や学校などもこの耐震工法で建てられているものが多く、最も地震への備えとして一般的です。建築物が倒壊せず、住人が避難できることを前提とした揺れに耐える構造です。

 

・免震とは・・・

地震によって起こりうる建物の倒壊や金具破損を防ぐ目的で建てる工法。建物と基礎との間に、免震装置を設置し、地盤と切り離すことで建物に自信の揺れを直接伝えない構造。

耐震工法や制震工法の大きな違いは、建物の倒壊を防ぐだけでなく、建物内部のダメージも防ぐことができるという点が特徴。

 

・制震とは・・・

地震の揺れを抑える目的で作られた工法。免震とは違い、地面に家の土台がくっついているため、地震の揺れが直接建物に伝わりますが、建物内部に重りやダンパーなど制震材を組み込んでいるため、地震の揺れを熱エネルギーに転換し、吸収することができます。上階ほど揺れが増幅する高層ビルなどの高い建物には、非常に有効な技術です。

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