新築からリフォームに役立つワンポイントアドバイスをお届けするDAIDO NOTE
◇第3回 階段
今回は階段とバリアフリーについてです。
一般的な住宅における階段の寸法は、建築基準法によって以下の通りに定められています。
蹴上(1段分の高さ):23cm以下
踏面(足を置く場所):15cm以上
階段と踊り場の幅:75cm以上
この条件を基準に階段を設置するのですが、一段あたりの蹴上を小さくしたり、踏面を大きく取ることで楽に昇降できるようになります。
また、一般的な階段の勾配の約45度程度に対して、35度程度にするだけでも昇りやすさは変わってきます。
デザイン・ラボ一級建築士事務所 - 階段の写真はこちら - Houzz
バリアフリーの観点からみると、階段は踊り場のあるU字階段の方がより適しています。
例えば、階段を下りている時に足を踏み外して転倒した場合、直線階段は階下まで転げ落ちてしまう可能性がありますが、U字階段は踊り場があることでそれを防止します。
また高齢者は昇降に体力が必要なので、踊り場でいったん休憩することも可能です。
また、手すりは両側にあると安心です。
昇降の際に万が一足を踏み外しても、両側に手すりがあればとっさに利き手で手すりを掴むことができます。
足元が見えやすいよう足元灯を設置すると、段差が見えやすいので昇降しやすくなります。
人感センサー付きの製品であれば、夜間に照明のスイッチを探す手間を省けます。
段差が影で隠れてしまうと怪我の原因になりますので、足元灯を設置する際は、影ができないようにするのがポイントです。